ポケットサポートの運営資金は「病気の子どもたちの学ぶ権利を保障したい」「病気でも安心して病院や自宅で学習できるようにしたい」「子どもらしい笑顔の時間を作ってあげてほしい」という様々な思いに共感頂いた、支援者の皆様からの寄付金を中心として運営しています。今回は2018年度を振り返りながら寄付金の使途などをご紹介していきたいと思います。
全国に広がる支援の輪
平成30年度(2018)においてポケットサポートに寄付(賛助会費含む)頂いた方が全国47都道府県中、どれくらいの割合いるのか集計を行いました。その結果、27都道府県より寄付の実績があることが分かりました。全国各地の皆様に支えられて運営できていることに感謝しております。
寄付件数としても357件、年間寄付総額は3,891,480円(年間寄付金受領証明書発行総額)となりました。今後も支援者の皆様と一緒に病気を抱える子どもたちの支援活動を継続的に行い、日本全国に支援者がいる団体を目指していきたいと考えています。
寄付が子どもたちの笑顔につながる
これだけ多くの寄付金が具体的にどのような支援活動に使われているか、一部をご紹介したいと思います。特に2018年度においては、支援拠点のバリアフリー改修工事のためクラウドファンディングを通じてご寄付を頂いております。バリアフリー改修工事については団体公式ホームページ掲載記事をご覧ください。
支援拠点や自宅へ訪問しての学習支援費用として
ポケットスペースの支援拠点や、自宅へ訪問しての学習支援、パソコンとインターネットを活用した双方向WEB学習支援を行うための費用として活用します。学年に合わせた学習教材などの購入費用、学習支援ボランティアが訪問する際の交通費や研修費用として有効活用いたします。
病気を抱える子どもや家族同士の交流資金として
夏祭りやクリスマス会など、病気を抱える子どもたちが安心して参加できるようにバリアフリーの会場や看護師を配置して運営しています。また、保護者の方は別室でコーヒーを飲みながらクリスマスリースを作ったり、フォトフレームづくりを行うなど、家族みんなで楽しめるイベントの企画、運営費用として活用します。
学習支援ボランティアの研修費用として
ポケットサポートの活動には、研修を受けた約40名の大学生ボランティアが関わっています。年3回程度、説明会や研修会を行いながら、教師や養護教諭、看護師、保育士などを目指す学生が参加しています。研修では感染症対策、病気を抱える子どもたちの心理など、幅広い知識を身に着けるため外部有識者の先生に講義を依頼して、スキルアップにつなげています。
少しでも安心して寄付いただけるために
繰り返しになりますが、ポケットサポートの活動は日本全国の支援者の皆様に支えられています。そんな大切なパートナーである支援者の皆さんの信頼を裏切らないよう、ポケットサポートではNPO法人としてしっかりとした透明性や法令順守、ガバナンスを整えることで、少しでも支援者(寄付者)の皆さんが安心して頂けるような団体にしていきたいと考えています。
認定NPO法人の取得
全国には2018年度03月末現在で NPO法人が51,610法人あります。( 内閣府NPOホームページより )そのうち、所轄庁より認定NPO法人として認定を受けた認定NPO法人は1,106法人となっています。つまり、全国に約2%しかない認定NPO法人のうちの一つが、【認定特定非営利活動法人ポケットサポート】なのです。
認定NPO法人として認定を受けるためには、①事業活動において共益的な活動の占める割合が50%未満であること、②運営組織及び経理が適切であること、③事業活動の内容が適切であること、④ 情報公開を適切に行っていること、⑤事業報告書等を所轄庁に提出していることなどの要件があります。認定NPO法人を取得することは、支援者の皆さんに適切に団体運営や会計、事業活動を行っている証明になると考えています。
岡山県初のグッドガバナンス認証マーク取得
「グッドガバナンス認証」は、ガバナンスを有効に保つ努力をしている組織として「一般財団法人非営利組織評価センター」による書面及び訪問評価で総合的に判断されます。ポケットサポートは岡山県で初めてグッドガバナンス認証マークを取得することが出来ました。今後もコンプライアンス(法令遵守)だけでなく、さらなる改善や効率化、支援の質を向上させていきます。
寄付金受領証明書による税額控除
認定NPO法人への寄付は確定申告の寄付金控除対象になります。ポケットサポートでは、賛助会費および寄付金が対象となっております。この寄付金控除は個人だけでなく、法人にも適用され、資本金や所得金額、寄付額などに応じて、法人税課税金額が減少します。詳しくは下記チラシまたは最寄りの税務署までお問い合わせください。
ポケットサポートでは毎月月末に集計を行い、翌月中旬には寄付金受領証明書を郵送させていただいております。個人の皆様は確定申告を行う2月~3月に、法人・企業の方は決算の際に、寄付金受領証明書を税務署に提出して税額控除を受けることができます。
ポケットサポート以外の団体への寄付や、ふるさと納税などを合わせて年間で2,000円以上の寄付があれば確定申告時の寄付金控除を利用することが出来る仕組みです。
まとめ
今回はポケットサポートにご支援・ご寄付を頂く際に、安心して頂けるよう取り組みを進めてきた認定NPO法人取得、グッドガバナンス認証マーク取得についてご紹介いたしました。既にご寄付いただいている支援者の方はもちろん、寄付しようか迷っていた方や初めて寄付する方にとって第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
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