自分の身よりも大切な我が子の様子がいつもと違うときや病気になったとき、強い不安を感じたり、どうしたらいいか迷ったりするものです。
そんなときに頼れる相談窓口をご存じでしょうか。子どもの健康や救急に関する相談はもちろん、心の健康や慢性疾患に関する相談サポートをしてくれるサービスはたくさんあります。今回はその中でも、全国から利用できる子どもの病気に関する相談窓口をご紹介します。
※2024年2月時点での情報です。
子どもの病気についてどんなことを相談したい?
子どもが病気になったとき、どんなことを相談できるのでしょうか。例えば、以下のような相談が可能です。
- 子どもの「健康」や「救急」に関する相談
- 子どもの「こころ」に関する相談
- 小児慢性特定疾病や自立支援に関する相談
上記3つの内容ごとに利用できる相談窓口をご紹介します。
子どもの「健康」や「救急」に関する相談ができるところ
子どもの「健康」や「救急」に関する相談ができる主な窓口は、以下の通りです。
- 子ども医療でんわ相談(♯8000)
- キッズドクター
- みてねコールドクター
- 小児科オンライン
それぞれのサービスについて解説します。
こども医療でんわ相談(♯8000)
子ども医療でんわ相談(#8000)は、休日・夜間の時間帯に、子どもが発熱・けが・けいれんなどで、保護者がどう対応したら良いか・病院に受診するべきか迷ったときに、看護師や小児科医に電話で相談できるサービスです。
共通番号である「♯8000」に電話をかけると、住んでいる自治体の窓口に自動で転送されるので、全国どこからでも利用できます。必要に応じて、近隣の救急窓口の紹介や、自宅でのケア方法を教えてもらえます。
参考サイト:厚生労働省「子ども医療電話相談事業(♯8000)について」
キッズドクター
キッズドクターは、オンライン診療・往診・チャット健康相談のサービスが利用できる子どものオンライン診療アプリです。往診は一部地域のみの対応ですが、オンライン診療やチャット健康相談は、全国から利用できます。
チャット健康相談では、病院受診の目安や自宅でのケア方法について、看護師に無料で
相談できます。相談に乗ってくれる看護師は、キッズドクター専属の小児科知識が豊富な看護師なので、安心して相談できるでしょう。
また、チャット相談なので、後から見返すことや写真の添付も可能です。家でのケア方法を見返したり、症状の説明がしにくいときは写真添付したりと、さまざまな状況で役に立つはずです。必要に応じて、同じアプリ内で診察も受けられるので、スピーディな対応を受けられます。
参考サイト:チャット健康相談でできること【キッズドクター アプリ】
みてねコールドクター
みてねコールドクターも、オンライン診療・往診・電話健康相談のサービスが受けられるオンライン診療アプリです。医療相談をしたい場合は、アプリから電話をかけます。24時間いつでも看護師に無料で相談可能です。
参考サイト:みてねコールドクター「診察の流れ」
小児科オンライン
小児科オンラインは、現役の小児科医や助産師に子どもについての疑問や悩みを気軽に相談できるサービスです。相談できる方法は主に3つあります。1つ目は24時間いつでもメッセージで相談できる「ウェブ相談」。2つ目は、LINEメッセージ・LINE音声通話・LINE動画通話・電話で直接医師と話せる「夜間相談」。3つ目は月・水・金の13:00〜17:00に助産師とLINEでチャット相談できる「日中助産師相談」です。
利用料は全て無料ですが、小児科オンラインと連携している自治体や企業に所属していないと利用できません。オンラインの会員登録時に自治体や企業から知らされた「合言葉」を入力する必要があります。利用できるかわからないときは、自治体に問い合わせてみたり、企業の福利厚生を確認してみたりしましょう。
参考サイト:小児科オンライン
子どもの「こころ」に関する相談ができるところ
子どもの「こころ」に関する相談の主な窓口は、「こころの健康相談統一ダイヤル」です。こころの健康相談統一ダイヤルは、心の健康相談ができる全国共通の番号です。共通番号「0570-064-556」に電話すると、住んでいる自治体の相談窓口に自動的につながり、専門のスタッフが相談にのってくれます。
子どもの「こころ」に関する相談がしたいときには、「こころの健康相談統一ダイヤル」にかけてみてください。
参考:厚生労働省「こころの健康相談統一ダイヤル」
小児慢性特定疾病や自立支援に関する相談ができるところ
小児慢性特定疾病や自立支援に関する相談ができる主な窓口は以下の通りです。
- 小児慢性特定疾病や自立支援に関する各自治体の相談窓口
- 都道府県・指定都市難病相談支援センター
- 難病のこども支援全国ネットワーク
- 公益財団法人がんの子どもを守る会
- 小児がん医療相談ホットライン
それぞれの窓口について解説します。
小児慢性特定疾病や自立支援に関する各自治体の相談窓口
小児慢性特定疾病や自立支援に関する相談窓口は、各自治体に設置されています。小児慢性特定疾病センターのサイトから、お近くの相談窓口を確認してみてください。
都道府県・指定都市難病相談支援センター
難病の患者・家族・関係者のかたの療養生活・自主的な活動・就労支援などについての相談は、各都道府県に設置されている「難病相談支援センター」に相談してみましょう。難病情報センターのサイトからお近くの難病相談支援センターが確認できます。
難病のこども支援全国ネットワーク
難病のこども支援全国ネットワークは、難病を抱える子どもたちやその家族・支える立場の人々のネットワークづくりを行っているNPO法人の団体です。相談活動も行っており、電話相談やLINE相談が利用できます。
電話相談では、医師・看護師・社会福祉士・精神保健福祉士などの専門の相談員が、難病・慢性疾患・障害を抱える子どもに関するさまざまな相談に応じてくれます。もちろん全国から利用可能です。
対応時間 | 月〜金(11:00〜15:00) |
電話番号 | 03-5840-5973 |
LINE相談は、難病のこども支援全国ネットワークのページのQRコードを読み取って利用してください。
参考サイト:難病のこども支援全国ネットワーク
公益財団法人がんの子どもを守る会
公益財団法人がんの子どもを守る会は、小児がんの患者や家族の困難・悩みなどを軽減するために活動している団体です。電話相談や面接相談では、小児がんに関するさまざまな内容について専門のソーシャルワーカーが相談にのってくれます。
対応時間 | 月〜金(10:00〜17:00) |
電話番号 | (本部)03-5825-6312 (大阪)06-6263-2666 |
参考サイト:公益財団法人がんの子どもを守る会「病気や療養生活の相談」
小児がん医療相談ホットライン
小児がん医療相談ホットラインは、国立成育医療研究センター小児がんセンターが行っている無料の相談窓口です。小児がんの患者やその家族からの医療に関する相談を受けています。相談は、小児がんに関する知識や経験が豊富な看護師がメインで対応してくれるので、安心です。
対応時間 | 月〜金(10:00〜16:00) |
電話番号 | 03-5494-8159 |
参考サイト:国立成育医療研究センター小児がんセンター「小児がん医療相談ホットライン」
お近くの行政窓口やNPO支援団体に相談してみませんか?
子どもの病気に関して全国どこからでも相談できる窓口をご紹介しました。相談窓口は1つではなく、さまざまなところで設置されています。相談したい内容や病気の状態によって、それぞれの相談窓口を使いながら、ひとりで抱え込まないようにしてくださいね。
ポケットサポートは岡山県内を中心に活動している団体ですが、全国各地で同じような活動を行っている支援団体や行政窓口との支援ネットワーク構築も進めています。
お困りのことがありましたら、まずはポケットサポートにご連絡いただきましたら、お近くの支援団体を紹介したり、不安や悩みに対してアドバイスさせていただくことも可能です。