病院と子どもたちを絵本でつなごう

お役立ち

「病院に行く」と聞いただけで緊張してしまう子どもは、結構いるのではないでしょうか。

注射で痛い思いをするかもしれない。検査はいったいどんなことをされるんだろうか。

子どもたちがそんな恐怖心にとらわれるのは、なぜだと思いますか?

それは、子どもたちにとってはこれから何をされるかわからない場所へ連れて行かれるから病院が怖いのです。

病院に行くのが苦手な子どもたちに、病院のプラスイメージを絵本で伝えてみませんか?

こんな絵本はいかがでしょう?

*病院に行くのはなんだか嫌だなあ というときに

『ドアがあいて・・・』  出版社:ほるぷ出版 

作:エルンスト・ヤンドゥル
絵:ノルマン・ユンゲ 訳:斉藤 洋

シーンとしている夜の病院の待合室。壊れた5人のおもちゃたちが治してもらうのを待っています。どんなお医者さんかなぁ、ちゃんと治してもらえるかなぁ、とおもちゃたちはドキドキしながら自分の番を待っています。

元気のなかったおもちゃたちは、診察室から出てくると元気いっぱいになっています。一番最後まで待つことになったおもちゃの男の子の、待合室での心細い思いが素直に語られ、同様の体験をする子どもたちから共感を得られる絵本です。

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『ミルトン びょういんへ』  出版社:朔北社

作・絵:ハイデ・アルダラン 
訳:おおさわ あきら

ねこのミルトンは病院が大の苦手。病院行き用のゲージを見ると急いで隠れてみるものの、いつも見つかって病院へ連れていかれます。今日は病院でいったいどんなことをされるのか、小心者のミルトンは吠えたり噛みついたりと大騒ぎ。

でも診察を終えたらガラリと変わって元気になっているミルトンの様子がおかしくて笑っちゃいます。

行ってしまえば何とかなるさ、という明るい気分にさせてくれるユーモラスな絵本です。

病院嫌いの子どもは、きっとミルトンの気持ちが痛いくらいわかるでしょうね。

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『さるのせんせいとへびのかんごふさん』  出版社:ビリケン出版

作:穂高順也 絵:荒井良二

動物村に新しく病院ができました。さるの先生と、お医者さんの使う道具になら何でも変身できるへびのかんごふ(看護師)さん。へびのかんごふさんは全身を使って薬を調合したり、噛みついて注射器の代わりをしたり、さるのお医者さんの個性的すぎる指示をなんでもテキパキこなします。

お医者さんや病院が嫌いな子どもたちも、この楽しい絵本を思い出すと、少しは苦手意識が薄れるかもしれませんよ。

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*注射はだいじょうぶ?と思ったら

『かえるのよぼうちゅうしゃ』   出版社:PHP研究所 

作:さくらともこ 絵:せべまさゆき

かえるむらのかえるたちは、予防注射を受けることになりました。注射器を見ただけでひっくりかえる「そっくりかえる」や、注射針を見ただけでエンエン泣いてしまう「ふりかえる」、予防注射を受けようかどうしようかと考え込んでしまう「かんがえる」。

そんなかえるたちに、お医者さんのがま先生は「注射は怖くないんだよ」と優しく楽しく伝えます。

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『ちゅうしゃなんかこわくない』   出版社:岩崎書店

作:穂高順也 絵:長谷川義史

今日は予防注射の日だけど、ぼくは注射がだいっ嫌い。どうせ注射をするのなら痛くない注射がいい!

そんなぼくの気持ちが体を抜け出して、たどり着いたところは?

注射が嫌いな子どもたちや、今でも注射や採血が苦手な大人は、きっと登場人物の子どもたちの気持ちがよくわかると思います。痛くない注射を想像しながら、注射への心構えができるといいですね。

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