少し前になりますが、倉敷中央病院と川崎医科大学附属病院に設置されている院内学級(倉敷市立倉敷東小学校・倉敷市立東中学校・倉敷市立庄小学校・倉敷市立庄中学校)へボードゲームをおすそわけしました。
院内学級に通ってくる小学生や中学生にとって、入院中の学習の遅れを取り戻すために勉強することはもちろん大切ですが、それと同じくらい大切なことは何だと思いますか?
それは入院中であっても、病院の中に「学校」の雰囲気を感じる、自分が院内学級というクラスの一員であることを実感する、この2つのことはとても大切です。学習以外に院内学級の子どもたちが楽しく交流するレクリエーションの場で大活躍するのが、トランプやUNOなどのカードゲーム、また様々なボードゲームです。
しかし、予算の関係上、院内学級にあるカードゲームやボードゲームは数が限られています。ボロボロになっていても、そうそう買い替えることはできないと担任の先生からうかがったこともあります。
以前からポケットサポートでは、院内学級へボードゲームや絵本などのおすそわけ(寄贈)を行ってきました。今年度より、小児慢性特定疾病児童等自立支援事業をポケットサポートが倉敷市から受託することになり、倉敷中央病院や川崎医科大学附属病院とも連携をこれまで以上に深めていければという思いから、様々な種類のボードゲームを院内学級の子どもたちにプレゼントさせていただきました。
ある日の放課後、川崎医科大学附属病院の院内学級教室までポケサポスタッフがプレゼントを運びました。病院玄関に置いてある大きなカートに持ってきたボードゲームを詰め込んで、気分はほとんどサンタクロース!
そんな幸せ気分のスタッフが、楽しみに待っていてくださった院内学級の担任の先生方に思いを込めてお渡ししました。担任の先生方は「ええー、こんなにたくさんいただけるなんて!子どもたちが喜びます!」と、満面の笑顔。とても感謝されました。
後日、院内学級での様子をうかがうとボードゲームは子どもたちに大好評だそうで、私たちスタッフも嬉しい気持ちでいっぱいになりました。レクリエーションの時間だけでなく、授業のスタートでゲームをうまく取り入れて活用している教科の先生がおられたり、ボードゲームができるのなら院内学級に入りたいという小学生が現れたり、なかなか魅力的な存在になっているようです。
これからも病気と闘う、または病気と共に生きていく子どもたちの笑顔を引き出せるような取り組みをしっかりやっていかなくては、との思いを強くしました。