副島先生をお招きしてスキルアップ講演会とワークショップを開催

活動記録

今回は8月18日(日)13:00〜17:00に岡山大学鹿田キャンパスJホールで行われた病気療養児支援者・当事者家族向けスキルアップ講演会&ワークショップの様子をご報告させていただきます。

※このイベントは田辺三菱製薬手のひらパートナープログラムの助成により開催しました。

ポケサポの夏の恒例イベントとしてもはや定着している副島賢和先生(昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授)をお招きしての講演会が、今年も開催されました。

今年は岡山県下最大級の夏まつり「おかやま桃太郎まつり(うらじゃ2024)」と日程が被ってしまいました。そのため当日は夏まつりの影響で交通規制もある中、現地参加者の皆様にはご足労をおかけしました。暑い中、汗を拭き拭き受付にお越しくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

「うらじゃ踊り」にも負けない熱い気持ちの参加者の方々の熱気に包まれて、いよいよ第1部の講演会の始まりです。

昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授 副島 賢和 先生

今回の講演は、「子どもたちの心の声に寄り添う」〜病気と共に生きる子どもたちが教えてくれたこと〜と題して副島先生が子どもたちとの関わりで大切にされていることをお話してくださいました。

病気と共に生きる子どもたちが抱えている様々な不安を軽減し、子どもたちが自分の中にある感情をどのように扱っていけばよいのか考えること、入院治療中であっても患者ではなく「子ども」に戻れる時間を作ること等、家族や支援者の心に残る大切なポイントの数々を学ばせていただいたように思います。

講演の最後には会場の参加者の方から、またYouTubeライブ配信で参加していただいた方のチャットでの質問にお答えいただき、有意義な時間を過ごしました。

支援者のための赤鼻ワーク(副島賢和先生)より

休憩を挟んでから、第2部の支援者スキルアップワークショップが始まりました。今回のワークショップ参加者30数名のチーム分けは、4/1生まれを先頭に3/31までの誕生日順で並び替えて4、5人の
チームに分かれるということでしたが、それを一切無言でするというものでした。

みんな指で数字を表したり、アイコンタクトで確認し合ったりしながら1列に並びました。副島先生が先頭から誕生日を聞いていき答え合わせの時間には、すっかり場も和んで会場がいい感じに温まりました。

その雰囲気のまま、各テーブルに分かれて机上に置いてある大きな紙に「入院中の子どもたちがどんなことを思っているか書いてみよう」というお題で、チームのそれぞれの人が四つ葉のクローバーが描かれている模造紙に書き込んでいきます。

「友達に会いたいな」「退屈だな」「お寿司が食べたい」いろいろなつぶやきが書き込まれていきます。他のチームの書き込みも交換して読みながら、その次の課題は「子どもたちのこの言葉に、どんな言葉をかけてあげるか書いてみよう」となりました。

それぞれ答えてあげたいつぶやきを選んで、言葉掛けを考えて書き込んでいきます。どんな言葉が一番ふさわしいのか、参加者の皆さんはそれぞれ真剣な表情で考えて書いていました。書き込むためにあれこれ考えながら自然に当事者の立場になって考えていく、相手のことを思いやる大切さに気付かされました。

支援者のための赤鼻ワーク(副島賢和先生)より

4時間という長丁場ではありましたが、今回もあっという間に終わりの時間を迎えたように思います。

閉会後も副島先生は参加者に囲まれ、にこやかにお話をされていたのが印象的でした。現地で、そしてオンラインで参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。今のところ、来年の夏も副島先生をお迎えして講演会を予定しています。ぜひご参加くださいね!

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