色が人に与える影響〜ビタミンカラーで元気になろう!~

コラム

色は私たちの心と体に大きな影響を与える力を持っています。特に「ビタミンカラー」と呼ばれる明るく鮮やかな色は、人に元気や活力をもたらす効果があるとされているのです。

本記事では、ビタミンカラーの特徴や心身への影響、日常生活への取り入れ方、そして病気療養中の子どもたちへの活用方法について詳しくご紹介します。

ビタミンカラーとは?

ビタミンカラーとは、ビタミンを多く含む柑橘類や野菜の色が由来となっている、明るく鮮やかな色合いのことです。​具体的には、レモンの黄色・オレンジの橙色・ライムの緑色などが該当します。​ビタミンカラーは視覚的に元気や活力を感じさせる力があり、総称して「ビタミンカラー」と呼ばれています。

ビタミンカラーと他のカラーとの違い

ビタミンカラーの主な特徴は、高い明度と彩度です。視覚的な刺激が強く、ポジティブな印象を与えてくれます。​一方で他の色、たとえば青や紫などの寒色系は、落ち着きや冷静さが強調されます。リラックス効果をもたらすことが多いです。​ビタミンカラーは暖色系に分類され、エネルギッシュで活発な印象を与える点で、寒色系とは対照的と言えます。

ビタミンカラーが心と体に与える影響

ビタミンカラーが心と体に与える影響を、心理的な側面と身体的な側面に分けて説明します。

心理的な効果

ビタミンカラーは、心理的に以下のような効果をもたらすとされています。​

  • 明るさと幸福感:​黄色やオレンジは、太陽の光を連想させ、明るく幸福な気持ちにする​
  • 活力と社交性:​オレンジは、元気や社交性を高める効果がある
  • 注意喚起と集中力:​黄色は視認性が高く、注意を引きやすい色であり、集中力を高める効果がある

以上の色彩効果は、日常生活やビジネスシーンなど、さまざまな場面で活用されています。

身体的な効果

ビタミンカラーは心理的効果だけでなく、身体的な影響もあると言われています。​たとえば、オレンジ色は緊張を和らげ、胃腸の働きを活性化させることで食欲を増進させる効果があるとされているのです。​また、黄色は神経を刺激し、気分を高揚させることで、集中力や発想力を高める効果が期待できます。

日常生活にビタミンカラーを取り入れる方法

ビタミンカラーをうまく日常生活に取り入れることで、心身の健康や生活の質を向上できる可能性が高いです。以下に、具体的な方法をご紹介します。

インテリアで気持ちを明るく!

部屋のインテリアにビタミンカラーを取り入れることで、空間全体が明るく活気に満ちた雰囲気になります。​たとえば、リビングルームにオレンジ色のクッションや黄色のカーテンを配置してみましょう。

温かみと親しみやすさを演出できます。​また、キッチンやダイニングには、オレンジや赤のアイテムをとり入れると、食欲を促進する効果が期待できます。

ファッションで気分を上げる!

気分を高めたいときには、ファッションにもビタミンカラーを取り入れるのがおすすめです。たとえば、オレンジや黄色のトップスやアクセサリーを身につけると、周囲に明るく元気な印象を与えられます。​

また、ビタミンカラーは肌の色を明るく見せる効果もあるため、顔色を良く見せたいときにも効果的です。

ビタミンカラーを活かしたリラックス&集中法

ビタミンカラーは、リラックスや集中力向上にも役立ちます。以下に、ビタミンカラーの具体的な活用方法をご紹介します。

リラックスしたいときに適した使い方

リラックスしたいときには、ビタミンカラーの中でも柔らかいトーンの色を取り入れると良いでしょう。​例えば、淡いオレンジやパステルイエローのアイテムを部屋に配置することで、穏やかな雰囲気を作り出し、心身の緊張を和らげる効果が期待できます。

集中力を高めたいときに適した使い方

集中力を高めたいときには、ビタミンカラーの中でも明度と彩度の高い黄色を取り入れると効果的です。たとえば、デスク周りに黄色の文房具やデスクマットを配置すると、視覚的な刺激を与え、作業効率を向上できます。

黄色は、知性・希望・明るさを象徴する色です。脳を活性化させる色としても知られています。そのため、集中力が必要な勉強・仕事・創作活動などをする空間にぴったりです。

病気療養中の子どもたちにこそビタミンカラーを!

入院中や療養中の子どもたちは、身体的な不調だけでなく、心にも大きな不安やストレスを抱えがちです。そんなときこそ、視覚的な「色の力」が大きな支えになることがあります。

特に、黄色・オレンジ・グリーンなどのビタミンカラーは、元気・安心・明るさ・希望といった心理的に前向きな印象を与えてくれる色として注目されています。

色の力で「心の栄養」を補う

ビタミンカラーは、栄養素としてのビタミンが体を元気にするように、心の栄養剤とも言える存在です。心理学的にも、ビタミンカラーには以下のような効果が期待されています。

イエロー:希望・幸福・集中力の象徴

オレンジ:親しみ・活力・食欲の刺激

グリーン:安心感・安定・リラックス

上記の色を視界に入れるだけで、子どもの不安や緊張感を軽減し、前向きな気持ちを引き出す手助けになるでしょう。

入院中の環境を明るくする工夫

病室という空間は、白やグレーといった無機質な色合いの場合が多く、閉塞感を感じやすい場所です。そこにビタミンカラーをうまく取り入れることで、空間全体が「希望」や「安心感」を感じさせる場所に変わるでしょう。

【具体的な取り入れアイデア】

  • 枕カバーやブランケットを黄色やオレンジに変える
  • 壁に貼るポスターやガーランドに明るい色を使用
  • お見舞いの際にビタミンカラーの風船や花を持参
  • タブレットのケースや文房具をビタミンカラーに統一

特に子どもは視覚からの情報に敏感なので、こうした工夫がそのまま「安心」と「元気」の源になりやすいです。

子どものモチベーションアップに活用

療養中は自由に外出できなかったり、学校や友達との時間が制限されたりと、子どもの意欲が下がりがちです。そんなときにも、ビタミンカラーは「がんばろう」「やってみよう」という気持ちを引き出してくれるポジティブなスイッチになります。

【具体的な活用例】

  • リハビリ室の空間演出に明るい色を配置
  • 点滴台に明るい色のカバーをつける
  • 毎日の予定表やシールに黄色・オレンジを使用
  • 目標達成カードなどにビタミンカラーのアイコンを

以上により、子ども自身が自分の状態や目標に前向きに関わることができ、「小さな達成感」を重ねる原動力となります。

色の力を味方につけよう!

色には、見た人の気持ちを動かす力があります。だからこそ、「どう使うか」はとても大切。ビタミンカラーは、気持ちが落ち込みやすい時期や環境でも、心に光を差し込んでくれる色です。

【ビタミンカラーを上手に取り入れるためのポイント】

  • 取り入れる色は「一色に絞らず、バランスよく」
  • 原色すぎず、少しトーンを落とした色なら目にやさしい
  • アクセント的に配置すると効果的
  • 子ども自身に「好きな色」を選ばせて自己決定感を尊重

療養環境に彩りを添えることは、単なる「デザイン」の問題ではなく、子どもたちの生活の質(QOL)や自己肯定感に直結します。

ビタミンカラーは、日常生活の中でももちろん役立ちますが、特に心が不安定になりやすい「療養中の子どもたち」にとっては、強い味方となるでしょう。

環境を整えることは、医療や看護と並ぶ「もうひとつの支援」。色の力を味方につけて、心から元気になれる環境づくりをはじめてみませんか?

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