今回は8月10日(土)に開催した「病気を抱える子どもたちの教育支援を考える講演会」について、当日の様子や参加者アンケート結果などをもとにご紹介させて頂きます。
病気を抱える子どもたちの教育支援を考える講演会
開催日時:2019年8月10日(土) 10:00~12:00
会 場:岡山大学鹿田キャンパスJunko Fukutake Hall(Jホール)
(岡山市北区鹿田町2丁目5−1)
主 催:認定特定非営利活動法人ポケットサポート、岡山大学大学院保健学研究科
後 援:岡山県教育委員会、岡山市、岡山市教育委員会、公益社団法人岡山県医師会、
公益社団法人岡山県看護協会、一般社団法人岡山県薬剤師会
※この講演会は岡山市人権啓発活動補助金により実施する事業です。
関係団体と協働することで人権尊重のまちづくりを目指しています。
講演会当日の様子
講演会当日は約150名の様々な関係者の方にお集まりいただき、一緒に病気を抱える子どもたちの教育支援を考える時間となりました。
院内学級の子どもたちとの関わりから相手の気持ちや感情を大切にすること、支援者がどのように子どもたちに関わればよいのかなど幅広いヒントを提示して頂きながら、参加者の皆さんの心が元気になるメッセージを送って頂きました。
「ひとりじゃないよ」 みんなの心を元気にする言葉
~院内学級の子どもたちが教えてくれたこと~
講師:昭和大学大学院保健医療学研究科
准教授 副島 賢和先生
参加者アンケートの記述欄から
院内学級の子どもたちだけでなく、すべての子どもたちや大人に通じる大切な核となる講演でした。副島先生の引き込まれる話術で、とても勉強になりました。
自分の関わり方や声掛けなど、いろいろと反省しました。我が子とのかかわりは難しいですが、講演でいろいろなヒントを頂いたので、頑張ってみようと思います。
「子どもの心の声を聞く」という言葉がとても印象に残りました。これからの子どもたちとの関わりに活かしていこうと思います。
子どもができたとき、つい「すごいね!」という声ばかりかけてしまっていましたが、これからは「うれしいね」「ワクワクするね」などの声掛け、気持ちに共感することを大切にしながら関わろうと思いました。
プラスの感情もマイナスの感情もどんな感情も大切なものであり、生きるため人と関わるために自分の願いを伝える装置だということがとても印象に残りました。いろんな子どもたちがいて1人1人の声を聞くことは簡単にできることではないけれど行動や表情を見ることから心がけていきたいと思いました。
まとめ
講演会当日にご参加頂きました皆様、本当にありがとうございました。お盆前の忙しい時期に開催となってしまいましたが、参加者アンケートからも非常に満足度の高い講演会を開催することができました。改めて講師をお願いした副島賢和先生には御礼を申し上げます。
ポケットサポートがNPO法人化してから毎年、副島先生による講演会を開催しており今年で4回目を迎えました。岡山での病気を抱える子どもたちの支援拡充が進むと同時に、地域の皆さんや支援者の皆さんのつながりが少しずつ広がっていることを実感しています。
昨年からは岡山市の委託事業として「岡山市小児慢性特定疾病児童等相互交流支援業務」をポケットサポートが受託させて頂き、市内の2つの総合病院とポケットサポートの支援拠点で子どもたちの相互交流や悩み相談、学習空白のサポートを実施することができています。
このように少しずつ、一歩ずつかもしれませんが、地域の皆さんに病気を抱える子どもたちの現状を知って頂く機会を作りながら学校や病院、地域などの現場で子どもたちを温かく見守り、感情を大切にした声掛けなどを実践して頂く支援者が増えることで、子どもたちの笑顔につながると信じています。
ポケットサポートでは今後も様々な取り組みの中で、病気を抱える子どもたちの支援だけでなく、地域の支援者やネットワークづくり、関係機関との連携などを進めていきたいと考えています。