「子どもの権利条約」は世界中のすべての子どもがもっている権利

コラム

みなさんは「子どもの権利条約」をご存知でしょうか?「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められた条約です。18歳未満の子どもを大人と同様に一人の人間として人権尊重しながら、成長の過程で特別な保護や配慮が必要な子どもならではの権利も定めている条約です。

「子どもの権利条約」に定められている4つの権利を知ろう

生きる権利

すべての子どもの命が守られること

年齢が18歳未満の「子ども」だとしても大切なひとりの「人間」です。大人の勝手な都合や、社会的な事情によって子どもの大切な命が守られないということはあってはならないのです。病気やけがをしたら大人と同じように治療を受けられる権利です。

育つ権利

もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、
医療や教育、生活への支援などを受け、友達と遊んだりすること

ポケットサポートが行っている病気を抱える子どもたちの学習・復学・交流支援につながる部分です。子どもたちは成長発達の過程で学校での教育や、友達と遊ぶことで能力を伸ばします。病気による治療や入院で一時的な学習空白が発生する可能性はありますが、一人の人間として子どもらしく遊んだり、勉強したり、友達と遊んだりする子どもらしい時間を大切にしてほしいと思います。

守られる権利

暴力や有害な労働などから守られること

特に小さい子どもたちは自分の気持ちをうまく言葉で表現することができず、自分から意思表示することが難しいです。周りの大人が愛情や人権を尊重しながら、その子どもにとって最もよいことを選択して、守る必要があります。障害のある子どもや医療的ケアが必要な子どもたちについても保護者や地域の支援者が連携して守る仕組みづくりが必要だと思います。

参加する権利

自由に意見を表したり、グループを作ったり、
自由な活動を行うことができる

子どもは自由に意見を表すことができ、大人(保護者)はその意見を子どもの成長発達に応じて十分に考慮して尊重する必要があります。もちろん、子どもたちは間違った判断や意見で失敗してしまうこともあります。ですが、成長発達の過程で、どうして失敗したのか、何が悪かったのか、次はどうしたらいいのかなど、子どもの意見を認めてあげて、子どもとしっかり話し合いをすることが大切なことだと思います。

※記事内では【ユニセフ「子どもの権利条約」(https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig.html)】から一部を引用しています。

まとめ

「子どもの権利条約」は教育関係者だけでなく、誰もが言葉を知るだけでなく、子どもをひとりの人間として尊重することが大切なポイントです。

「子どもの言っていることだから・・・」

「うちの子は、わがままばかり言って・・・」

そんな会話をよく耳にしますが、子どもがどうしてそう考えたのか、大人の意見ばかりを押し付けるのではなく、子供の意見にも耳を傾けてしっかりと聞いてあげることから始めてみませんか。

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