今回紹介する直島からのポケサポ応援団は、ポケットサポートがNPO法人になる前から応援してくれている直島在住の水野節子さんです。代表の三好祐也が幼い頃から病気で入退院を繰り返していたこともよく知っていて、その頃から励ましてくれる存在でした。
直島遠足でもらったキーホルダー
NPO法人格取得に向けて手続きしていたころ、子どもたちの「三好先生の実家がある直島に行きたい」という願いをかなえる直島遠足イベントを開催しました。
その時、水野さんから遠足に参加した子どもたちに、直島の形をした木製の手作りキーホルダーのお土産を頂きました。
思いがけないお土産に子どもたちは、にこにこ笑顔で嬉しそうでした。
可愛い袋の中にはキーホルダーと一緒に、彼女が育てたふわふわの綿が入っていました。
いつも元気いっぱいの水野さんですが、乳がんで手術をした経験がありました。入院中は、同じ病気の仲間がたくさんいるので孤独も感じず過ごしましたが、退院して直島に帰ると、なんとなく寂しくて病気に対する不安感がでてきたそうです。
そんな時、乳がん患者会で仲良くなった方から送られてきた綿の種。
彼女は綿を育てることで同じ病気の仲間とつながっている気持ちになり、前向きに生きていくためのパワーをたくさんもらえたそうです。彼女の育てた綿とキーホルダーは、子どもたちにもパワーと幸せをくれそうな気がしました。
現在の水野さんと綿
術後、無事に過ごせた一年間に感謝しながら、5月4日の誕生日に綿の種を蒔き育てていくことが歳時記となって13年。
その間、綿がご縁でたくさんの人と出会い、そして、助けられながらアクティブに毎日を楽しんでこられたそうです。
これを彼女は、「綿を育て続けてきた私への『綿の恩返し』だわ」と、言いながら嬉しそうに笑っています。
水野さんの夢は、自分で育て収穫した思いのこもった綿で、糸を紡ぎ布を織りハンカチを作ることなんです。
手を拭いたり汗を拭いたり、そして時には涙も拭いたり…。そんな優しいハンカチができればいいなと、今、ウキウキと綿の手仕事講習会に通っているそうです。
水野さんとハンドメイド
水野さんは、忙しい合間を縫ってハンドメイド作品を作っています。
ハンドメイド作品を愛でて楽しむイベント《ナオシマルシェ》にも毎年出品しています。
三好代表が母の日に贈った眼鏡ケース。
ナオシマルシェで購入した、水野さん手作りの“たたまず置けるメガネ入れ”は、三好代表のお母さんのお気に入りになっています。
ポケットサポートへのメッセージ
誰でも病気になると心のよりどころが必要になります。
私の不安を和らげ、明日に向かうパワーをくれたのが綿であったように、ポケットサポートが、病気と闘う子供たちの綿さんであってほしいと思います。
一粒の種が芽を出し花を咲かせ実をつけてたくさんの種を残すように、ポケットサポートも、年々育って優しい花を咲かせ続けてくださいね。応援しています。