病気療養児多職種連携ネットワーク会議を初開催しました

活動記録

この度、田辺三菱製薬「手のひらパートナープログラム」に助成採択いただき、慢性疾病を抱える小学生から高校生までの個別性の高い相談内容に対して、様々な実践事例が多機関多職種で共有されることにより、入院中や復学段階の児童生徒の様々な事例に個別最適化した支援や情報を提供することを目的とした病気療養児多職種連携ネットワーク会議をポケットサポート主催で開催しました。

当日は教育委員会や支援学校、保健所担当者にご参加いただき、教育・保健・NPOで情報共有やお互いの業務内容、支援課題を把握する貴重な機会となりました。

多職種連携ネットワークの必要性

第1回ネットワーク会議で話題となった現状と課題

会議内で話題となった内容の一部を抜粋してご紹介します。学校や教育委員会、保健所などの各現場でもコロナ禍により、交流機会の現状や、相談先に迷うケースが出てきており、他地域の事例共有や連携の必要性が増しているように感じました。

・学校現場では病気療養児支援があまり浸透できていない状況がある。
・小学校、中学校の義務教育だけでなく高校でも進めていく必要がある。
・「多職種連携」が国でもキーワードになっていて重要性が増している。
・学校だけでなく市町村教育委員会や保健所などと情報共有をしていきたい。

・コロナ禍という状況もあり、当事者同士の交流ができていないため検討中。
・岡山県内で患者会が少なく、同じ病気の方と関わる機会が難しい。
・成長発達や年齢に応じて関わる関係部署が多岐にわたる。
・行政支援の分断が起こりやすい状況で、就園や就学の相談が増えている。
・病気やコロナ、家庭環境などにより不登校の相談も増えている。
・他の市町や県での取り組みや事例を知りたい。

・学習面はGIGAスクール構想などICTを活用してできている。
・保護者からの相談で多いのは、様々な相談先の資源が少ないということ。
・学校教員から保護者に紹介できる機関や窓口、担当者が少ない。
・将来の進路や就職先などの見通しが立たないことへの不安に関する相談が多い。
・福祉的な補助や支援が受けられるかという相談もある。

今後の取り組みについて

第1回のネットワーク会議を終えて、「他地域の状況や事例を知りたい」「多職種連携の重要性が増している」というご意見をいただき、定期的に継続して開催する必要性を感じています。

初回開催ということや感染拡大のタイミングもあり、今回は一部地域や職種のみの出席となりましたが、会議の議事録は岡山県内の各保健所や教育委員会等へも郵送させていただきました。

議事録をご覧いただいた保健所から「次回はできる限り参加をして情報共有や連携をしていきたい」と嬉しいご連絡もいただいており、今後の支援ネットワーク拡充を地域の多職種の皆様と取り組んでいきたいと思います。

お役立ち情報を無料でお送りするメールマガジン

病気やけがを理由に長期欠席している子どもたちは全国に約4.6万人います。そんな子どもたちとご家族に支援を届けるために、あなたも応援団としてご協力をお願いします。
まずは、簡単に登録できるメールマガジンを通じて活動の様子や子どもたちからの喜びの声を聴いてみませんか。

活動記録
SNSでシェアする