今回は11月2日・3日に開催した「ポケットサポート新拠点交流イベント」のレポートをお届けしていきたいと思います。岡山市の春日町に引越しをしたポケットサポート新拠点で初めての交流イベントが2日間に渡って行われました。
引越し先の新拠点は、病気のある子どもたちとその家族を支援するための拠点兼事務所で、誰もが快適に過ごせるバリアフリー設計が特徴です。車いすでもスムーズに利用できる広々としたトイレや、使いやすさを考慮した高さのテーブルを設置しているので、身体的な制約を感じることなく、誰でも安心してご利用いただけます。すべての設備は、子どもたちやその家族が心地よく、そして安全に過ごせることを最優先に設計されています。
イベントのプログラムは下記の4つから好きな活動を選択して参加するものでした。
①アイロンビーズ工作
②簡単万華鏡づくり
③LANケーブルづくり
④プログラミング体験
1日目レポート:大雨でも着々と準備を進める前向きなスタッフ!
1日目は電車もストップするほどの記録的な大雨で事務所までの移動は危険な状態となってしまいました。しかし、この悪天候を逆手に取って、行うべき準備作業に取り組むことにしました。
雨の中で行われた主な活動は、物品の確認と、予定していたプログラミング体験およびLANケーブルづくりの準備でした。子どもたちがプログラムに直接参加することはかないませんでしたが、その後の予定に向けて、準備作業がしっかり行われました。
まず、スタッフとボランティアが、イベントに必要な物品を確認し、各アクティビティのための道具や設備が揃っているかをチェックしました。特に、プログラミング体験やLANケーブルづくりの道具は非常に重要なアイテムであり、予備も含めて十分に準備されました。これらの作業は、2日目に予定していたプログラムが円滑に進行するために欠かせない準備でした。
その後は子どもたちとよく遊ぶボードゲームのロケーションハンティングとして「街コロ」をスタッフでやってみました。カードとお金、サイコロを使ったシンプルで分かりやすいゲームでしたがとても奥が深く「子どもだったらどうするだろう?」と考えながら行いました。
また、機会があれば「街コロ」の紹介もいたしますのでお楽しみに!
2日目レポート:晴天の中、参加者を迎えてイベントスタート‼
2日目は大雨の後のカラッとした晴れ模様で一日がスタートしました。清掃をしてスリッパを出して準備万端、気分も晴れマークです。
定刻になり参加者のご家族が集まってきました。受付を終えて席に着くと部屋を見渡しながら家族と話をする子や、ボードゲームが気になっている様子の子もいました。
しばらくするとイベント開始の時間になります。代表挨拶の後は恒例のアイスブレイクで「秋といえば〇〇」の自己紹介をみんなで行いました。自己紹介の前に秋で連想されることを付けて発表します。秋のイベントでは3~4回目になるこの自己紹介ですが、何故か大人はみんな「サンマ」と発表する人が多い様です。圧倒的な秋刀魚人気を誇っていました。
続いて人気の高かったプログラミング体験です。みんなでプログラミングって何だろう?という簡単な講義を受けた後、micro bitを使ったプログラミングに挑戦しました。
イベントの参加者は、タブレットを使って簡単なコードを書き、プログラムをmicro:bitに送信するという体験をしました。micro:bitは、音を出したり、LEDランプを光らせたりする小さなデバイスで、参加者はその操作を通じて、プログラミングの基本的な概念に触れることができました。
例えば、タブレット上で「音を鳴らす」という命令を入力し、そのコードが実行されると、機械から音が流れます。次に、同じように「ランプを光らせる」という命令を入力すると、小さなランプが鮮やかに光り、その変化を実際に目で見ることができました。
プログラムを書いて、すぐにその結果が目に見える形で反映されるので、みんな非常に楽しそうでした。難しく感じることなく、誰でも簡単に始められるという点が、プログラミングへの敷居を低くする体験だったと思います。
そうは言ってもプログラムを書いたり修正したりする中で、うまくいかないこともありました。でも、参加者はその都度、試行錯誤を重ねて何度も挑戦していました。その過程を通じて、「失敗してもそれを乗り越える力」が身につくようにも感じました。
最初は簡単なコマンドだけでも、次第に複雑な命令を組み合わせて、もっと面白いことができるようになります。プログラミングの世界は、少しずつスキルが積み重ねられる楽しさがあり、最終的には自分のアイデアを形にできるようになります。
まとめ
今回の体験は、単なる遊びではなく、未来の可能性を広げる大きな一歩でもあります。プログラミングの基礎を知ることは、現代社会でますます求められるスキルを育むことに繋がります。技術が進化し続ける中で、プログラミングを学ぶことで、子どもたちが将来どんな職業に就くにしても、大きな強みを持つことができるかもしれません。
他にも万華鏡やアイロンビーズの作品づくりを楽しみ、新拠点交流イベントは盛況のうちに幕を閉じました。