去る1月26日(日)に、ポケサポ2025年の年明け初イベントが岡山市勤労者福祉センターで行われました。イベントの内容は、昨年総社や倉敷の会場で開催して好評だった「防災謎解きゲームに挑戦!」の第3弾です。
日本ではよく起こる地震や増えてきている異常気象による水害、最近ではアメリカのロサンゼルスで大規模な山火事もありました。いつ起こるかわからない災害に備えておくことは、本当に大事なことだと思う今日この頃です。
防災や減災について楽しく学ぶことができたら、という願いを込めて、スタッフは2025年スタートとなるイベントの準備をして、参加者の方々を待っていました。
13時前には参加家族の方々が集まってくださり、まずは自己紹介タイムです。
「冬といえば・・・」という出だしで各自思いつくものを発表し合いました。冬といえば「誕生日」(1、2月生まれが多かったようです)「箱根駅伝」の応援、またはあったかい「鍋物」、なかには「アナ雪が見たくなる」という個性的な答えもありましたよ。
数日前までは3月頃の気温が続いて、大寒とは名ばかりの暖かさでしたが、スノーボードが楽しめるような冬の寒さを楽しみにしている人も多かったようです。かくいう私も夏の暑さのほうが苦手なので、冬は好きです。というよりおいしい鍋が味わえる季節だから好きなのかも(笑)
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皆さんの色々なコメントを聞いて会場の空気が温まったところで、いよいよ防災謎解きゲーム地震編にトライです。ヒラメキがないと解くのが難しい謎もありましたが、ファミリーの団結力で問題を次々と解き進めていく皆さん!
制限時間の45分以内には、どのグループもゴールできていました。すごいですね~。
問題文からヒントを読み取り、謎が解けたときの爽快感は格別だったそうです。きっと小学生の頭はやわらかいのでしょうね!柔軟な発想がウラヤマシイ!
しっかり頭を使ったあとは、ちょっとしたおやつをつまみ糖分補給でほっこりタイムです。短い休憩を挟んで、前回同様、今回もお招きしている日本防災士会岡山県支部の防災士、太田裕之さんの講義に移ります。
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防災ハンドブックを見ながら、身近で取り組むことのできる災害への備えをパワーポイントを使ってわかりやすくお話ししてくださいました。防災ラジオや防災ダイヤルの活用、ハザードマップの確認、なかには、お風呂の水をすぐに抜いてしまわないといった今日からすぐにでも取り組めそうな災害への備えもありました。
子どもたちも保護者の方も、真剣な面持ちでメモを取りながらお話を聞いてくださっていました。講義が始まってすぐ、非常食のレトルトパックのアルファ化米にお湯を注いで、後で食べる準備もしました。
今回の非常食は「きのこたっぷり炊き込みごはん」です。以前も非常食のご飯が思いの外おいしいと好評でしたが、今日の炊き込みごはんはどうかな?お湯を入れてかき混ぜて15分後には食べることができる「炊き込みごはん」。
参加者の中には初めての非常食の試食という方も多かったようですが、実際に食べてみて「おいしい」の声が上がっていました。紙皿にラップを敷いて洗い物をしなくてもいいようにすることも忘れずにできましたよ。小さい子が食べやすいように、ラップでおにぎりにしているお母様もいらっしゃいました。ナイスです!
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印象的だったのは、被災地に向かったときの現地での体験をお話ししてくださった太田さん。その時にボランティアの人が丁寧にドリップ式のコーヒーを淹れてくれて、それが本当においしかったのが忘れられなかったというお話です。
なかには、そんな悠長なことをしている場合じゃないだろう、と思う人もいるかもしれないけれど、逆にそんな時だからこそおいしいもので癒やされた、と思える瞬間があってもいいのかもしれません。これにはハッとさせられました。
防災士の太田さんの素敵な思い出話を聞かせていただき、改めて思いました。おいしいものは人の心を幸せにしてくれるんですね。
「非常食もできればおいしいと思うものを選んでください。」とのことでした。ローリングストックしていくときに、これはおいしいと思う保存食があれば、情報交換してみるのも大事な情報の一つになりそうですね。
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最後は新聞紙を使って作るコップとお皿とスリッパの工作に挑戦。見本を確認しながら、皆さん上手に工作を完成させていました。
小学生低学年でも作りやすいように新聞紙の1面分を使ってコップやお皿を作っていきましたが、作り方がわかったら少し小さいサイズのコピー用紙などで作ってみると、しっかりした物が作れそうです。
見本を見せてもらいながら作ったお皿に、早速今日のお土産のレトルトパックを収めてバッチリ活用していた皆さん。生きた学びが身についていて素晴らしかったです!
続いて太田さんへの質問タイム。
「避難グッズはどれくらい用意しておけばいいのですか?」・・・家の中に備蓄しておく物は1週間分で、持ち出しリュックの中には1日分の物を目安に準備しよう。
「避難所はどのくらい滞在できるのですか?」・・・基本的には7日間開設ですが、状況によっては長期化することもあります。災害の状況が落ち着いてきて、家でも過ごせそうな場合は、そういった人たちはなるべく家で過ごしてもらいたい。
そうすると避難所が過密化せずに、本当に避難するしかない人たちが利用しやすくなる。2018年の西日本豪雨のときは、在校生200名の小学校に最大2000人が避難していたこともあったようで、大変だったそうです。
災害時には「指示を守ろう」「情報を聞こう」を忘れず、家でも1週間分の備蓄をすることを学んで、有意義なイベントが終了しました。またポケサポでも折にふれて取り組んでいきたいイベントです。