今回は2月8日(土)に岡山市勤労福祉センターで行われた「キャッシュフローゲームで投資にチャレンジ!!」のレポートを皆様にお伝えしたいと思います。
まず「投資」という言葉を聞くと皆さんどのようなイメージを思い浮かべられるでしょうか。

今回レポートを書いている私はというと「自分のお金を使って何かするのだろうなぁ」「難しそう」くらいのイメージしか浮かびませんでした。そんな「投資」にまつわるお金の流れ、仕組みについて遊びながら学ぶことができるのが「キャッシュフローゲーム」と言うボードゲームなのです。
キャッシュフローゲームは数種類ある「教師」「パイロット」「医者」などといった職業の中から自分がなりたい仕事を選んで、キャッシュフロー(現金の流れ)を理解、管理しながら、自分の資産やお金を増やし、日々発生する負債を減少させ、最終的には「ラットレース」から抜け出して経済的自由を達成することを目指すゲームです。
去年7月27日(土)にポケットサポートのイベントで行われたキャッシュフローゲームに参加してくれた方が今回のイベントにも2回目の参加をしてくれました!そのため今回のイベントはポケットサポートのスタッフと参加者も全員が経験者。今回はどんなゲームにするのかわくわくしながらゲームに挑みます!
最初に講師の池本先生から参加者の方とスタッフに向けてこんな質問がありました。「キャッシュフローゲームってどんなゲームだと思いますか?」

参加者の方や私を含めたスタッフはそれぞれ思い思いに「投資の勉強ができるゲーム」「物事を決める練習のようなゲーム」と答えました。なかには「これからの人生のシミュレーションができるゲーム」といった発表も見られました。それらの発表を聞いた池本先生から今度は「それらを聞いて今回のゲームをどのようなゲームにしたいですか?」と言う質問。
私自身はキャッシュフローゲームで何回か遊んだことがありましたが、一度もラットレースから抜け出したことが無かったため「ラットレースを抜けてみたいけど、まずは日々の負債(支払い)をなくすことを目指したい」というゲーム目標を発表。
他の参加者は「他のプレイヤーに手をさしのべたり、助け合いながら平和的なゲームにしたい」や「自分の情報を開示しながら一人だけではなく協力してみんなで一緒にラットレースの外へ抜けることを目指したい」という発表があり、他の参加者の方は協力的なゲームにすることを目標に据えており、私だけ自分の負債をなくすことを目標にしていて少しだけいたたまれない気持ちになりました(笑)
池本先生から「みんなそれぞれ違う価値観があり、そういった価値観の違いも含めていろんな事にゲームを通して気付いてほしい」という言葉をいただき、参加者スタッフ一同改めてどのようなゲームにしようか考えながらゲームを始めます。
まずはゲームルールのおさらいを兼ねて30分間の練習ラウンドをスタート!

参加者の方は「うん~。何の職業にしようかなぁ…」「この職業はこの前やったからなぁ…」と頭を悩ませながら職業カードをじっくりと吟味していました。練習ラウンドとはいえゲームが始まると参加者、スタッフも熱が入ります。
プレイヤー同士でお金の貸し借りの交渉の持ちかけや「あなたが持っているその物件を買わせていただけませんか!」と言ったゲームのルール内には明記のない遊び方にも発展し、力が入っていました。あっという間に30分という時間が経ってしまい練習ラウンドは終了。少しの休憩をはさみます。
休憩時間の中で参加者とスタッフの間で「普段みんなどれくらいの支出がある?月々で支払っているものってどんなものがある?」という話題に。給食費や奨学金といったものから、YouTubeや動画見放題のサブスクリプションまで話に上がりました。
話の中で私自身の生活の中の支出を改めて振り返ってみると、「月々の支払いをキャッシュフローゲームの様に見直していかないといけないかもしれない」としみじみと感じました(笑)

休憩時間が終わり本番を始める前に「本番はどんなゲームにするか、参加者みんなの意識の仕方によって協力ゲームの様に遊ぶこともできます。」という言葉を池本先生から聞いて2回目の本番ゲームは、「積極的に相談を行いながら協力し、プレイヤーが一緒にラットレースから抜け出す」ことを参加者、スタッフ目標として本番は練習の3倍の1時間30分の時間でゲームスタートです!
ます恒例の職業の選択です!「練習の時は選ばなかった職業にしようかな…」やゲーム性を理解してきた参加者の方は「収入の多い職業にしようかなぁ…でもその分出ていくお金が多いなぁ…」となかなか先を見通した戦略的な呟きをしていました。
一方スタッフのプレイヤーは職業カードに数字を割り振り2つのサイコロを振って出た目の職業を選ぶという、完全な運任せの職業でゲームに挑んでいました(笑)
ゲームがスタートしてからは練習ラウンドより本番の方がゲーム進行はゆっくり進んでいましたが、会話内容などはかなり濃いものだったと参加させてもらった私自身も感じました。例えば、一人のプレイヤーが引いた「株価の変動」というイベントカードにみんなで「ここで買ったらお得じゃないか?」「こうやった方が日々の収入が増えるよ!」と頭を悩ませながらゲームを進めたり、給料日でお金を貰った次の自分のターンには「失業マス」に止まってしまって急に2回休み!となり頭を抱えるプレイヤーの姿もありました。

なかにはイベントカードを、時間をかけて読み込みながら「人生が少しでも良くなるならいくらでも時間をかけるよ!」とゲームに対する熱意が見受けられる発言も見られました!
集中していると時間と言うものは、驚くほど速く過ぎていくもので練習ラウンドより3倍の時間を準備していましたが、プレイヤーは今回もラットレースから一人も脱出は出来ず時間切れとなってしまいました。
参加者とスタッフで感想を話している中で、参加者が「今回はラットレースから抜けられなかったけど、ゲーム開始前にみんなで協力して脱出したい。という目的を共有していたから、今回のゲームでは積極的に話し合い等コミュニケーションを取ることが出来た。」と教えてくれました。実際にみんなで目標を共有してプレイするだけでゲームの面白さが変わってくることも私自身感じました。
池本先生からゲームの振り返り。

「ゲームを進めていく中で困難や壁にぶつかったと思いますが、そんな時はどんな気持ちでしたか?どうやって乗り越えようと思いましたか?」「人生を歩んでいく中でも、良い状況も悪い状況も起こる可能性はある。実際に壁や困難にぶつかった時もさっきのゲームの様に乗り越え方や抜け出し方をみんなで考えることができるので、そういった視点を持つことが人生においても大切」という言葉が印象的に残りました。
時間切れになって終わったことが参加者は本当に悔しそうにしており「次にこのキャッシュフローゲームに参加する時は、練習ラウンドはなく一発本番で必ずラットレースから抜け出したい!」と熱い意気込みを語ってくれました。この発言を聞いて私自身今回のイベントを開催出来てよかったと思い、また、次回の開催も出来ればいいなぁと思いました。
最後になりましたが、池本先生、参加いただいた皆さん本当にありがとうございました。
また今後もポケットサポートでは参加者皆様が「参加したい!」「参加出来てよかった!!」と思えるようなイベントを多く開催していきます!ぜひご参加ください。皆様とお会いできるのを楽しみに待っています!!